お金教育でのみ人は貧しさから脱出できる

貧しさから脱出するためには

貧しさから脱出するためには

皆さん、こんにちは。ロバート・キヨサキです。日本ではアベノミクスや消費税増税などの大きな変化が起きているタイミングにおいて、この連載を通じて皆さんにお金についてお話しできることになったのは、私にとって大きな喜びです。

私の著書『金持ち父さん  貧乏父さん』をはじめとする『金持ち父さん』シリーズを読んで、私のことをご存じの方も多いかと思います。私の考案した教育用ボードゲーム『キャッシュフロー』をプレーして、楽しみながら会計と投資について学んでいる方も日本に大勢おられると聞いてとても嬉しく思っています。「お金の教育」は、私にとって人生の使命だからです。

皆さん、「お金」とは何だと思いますか?  「金持ち」とはどんな状態だと思いますか? 銀行口座の残高が多ければ金持ちなのでしょうか?  高給取りであれば金持ちなのでしょうか?  「金持ちになりたい」と思っている人は多いはずです。でも「真の金持ち」とはどんな状態か、そして「真の金持ちになる方法」を理解している人はとても少ないのです。

私には二人の父がいました。金持ちの父と貧乏な父です。私はそれぞれ「金持ち父さん」、「貧乏父さん」と呼んでいます。

「貧乏父さん」は高い教育を受け、成績優秀で博士号を取得、私の生まれたハワイ州の教育局長まで務めました。給料も高かったのに死ぬまでお金のことで苦労し、家族に遺したのは生命保険証書と未払いの請求書だけでした。彼は私の実の父でした。

「金持ち父さん」は私の親友の父で、ハイスクールすら卒業していませんでした。しかし彼は、最後にはハワイでも有数の金持ちになり、家族への遺産だけでなく慈善事業のために多額のお金を遺しました。

どちらの父もたくましく魅力的な人間で、私はどちらの父も尊敬していましたが、こと「お金」に関する限り、「金持ち父さん」の教えに学ぶ決心をしました。「貧乏父さん」には私にお金について教えることができなかったからです。

「金持ち父さん」からお金について学び始めたのは、私が9歳の頃のことです。それから何十年もの時が過ぎましたが、彼の教えが正しかったという確信は今も変わるどころか、ますます強くなっています。

「貧乏父さん」は、「お金は人生で一番大事なものではない」とよく言っていました。しかし「金持ち父さん」は、「だが、お金はきみの人生で一番大事なものに影響を与える」と言っていました。私もそう思います。「お金」はひとつの「力」なのです。

それなのに学校では、あなたの人生に大きな影響を与える「お金」について教えてはくれません。だから私は本を書き、ゲームを作り、またその他のあらゆる手段で、金持ち父さんがお金について私に教えてくれたことを皆さんにお伝えすることにしたのです。

お金の管理や投資活動を通じて「経済的自由」(働かなくても不自由なく生活できる状態)を手に入れた私は、妻キムと共に世界中を講演して周りました。そして「貧富の差」が世界各地で急速に広がっているのを目の当たりにし、「お金の教育」こそが貧しさを解決し豊かさを導く方法だという思いをいっそう強くしたのです。これはあなたにとっても、もはや他人事ではないのです。

あなたは2つの貴重な贈り物を手にしています。それは「頭」と「時間」です。それを使って何をするかは完全にあなたの自由です。これからお話ししていく「金持ち父さん」の教えや私自身の学びが、あなたの人生を豊かにする一助となるならばこれにまさる喜びはありません。

ロバート・キヨサキ氏

ロバート・キヨサキ氏

ロバート・キヨサキ氏
投資家、ビジネスマン、ベストセラー作家。著書『金持ち父さん 貧乏父さん』にて金持ちがお金について自分の子供たちに教えていること、中流以下の人たちが教えていないことを明かす。労働所得(給料)で生きるのではなく、お金がお金を稼ぎ出す不労所得の重要性を説き、お金教育の一環として『キャッシュフローゲーム』を開発した。
 
 
 
 
 
----------------------------------------------------------------------------------
 ----------------------------------------------------------------------------------
 
 
皆さん、こんにちは。ロバート・キヨサキです。日本では「増税と値上げの春」が始まったそうですね。日本の皆さんは熱心な貯蓄家なので、財布の紐をいっそう固くして節約に励み、貯蓄を増やしている方も多いのではないかと想像しています。

はっきり言いますが、これからの時代、「貯蓄する人は負け」ます。通貨の価値が下がり続けているからです。銀行の預金口座の金額は変わらなくても、それで買える資産はどんどん小さくなっています。価値という意味ではあなたのお金は、銀行に預けているだけでは今この瞬間にもどんどん減っているのです。

金持ち父さんは、よくこう言っていました。

「朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う。また朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う…この繰り返しだ。ほとんどの人の人生は、ずっと恐怖と欲望という2つの感情に走らされ続ける。そういう人は、たとえお金を多くもらえるようになっても、支出が増えるだけでパターンそのものは決して変わらない。これが、私が『ラットレース』と呼んでいるものなんだ」

ラットレースから脱出するためには……

ラットレースから脱出するためには……

あなたの今の生活がそうであるなら、そんな毎日から解放されたいと思いませんか?お金の心配のない真の金持ちになって、物心両面で豊かな人生を送りたいと思いませんか?そう思う方は、ぜひ金持ち父さんの教えに耳を傾けてみてください。彼は言いました。

「金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない」

今あなたに必要なのは、お金を貯めることではなく、「お金が増え続ける方法」を学ぶことです。自分が働かなくても定期的に入ってくるお金が、その間の生活費の額を上回っていれば、日常のお金の心配から解放されます。それが、給料日から給料日へと食いつなぐ「ラットレース」を脱出した状態であり、「経済的自由を手に入れた」状態です。まずはそこを目指してみましょう。

最初に、基本となる「金持ち父さんの6つの教え」を覚えてください。

第一の教え 金持ちはお金のためには働かない

第二の教え お金の流れの読み方を学ぶ

第三の教え 自分のビジネスを持つ

第四の教え 会社を創って節税する

第五の教え 金持ちはお金を作り出す

第六の教え お金のためではなく学ぶために働く

「第一の教え  金持ちはお金のためには働かない」には続きがあります。それは、「中流以下の人間はお金のためには働く。金持ちは自分のためにお金を働かせる」ということです。

「『お金には興味がない』と言いながら、お金がないことへの恐怖とお金に対する無知から、お金に振り回されている人が大勢いる」と金持ち父さんはよく言っていました。私も同じ意見です。

朝、コーヒーを流し込んで会社に行くために家を飛び出す毎日を変えるために、少しずつでいいので時間を取ってお金について学んでみませんか?

経済的自由を手に入れ、金持ちになりたいなら、「金持ちの考え方を身に付ける」ことが必要です。金持ちと同じように考えることができるようになれば、金持ちと同じように、あなたがお金のために働くのではなく、お金をあなたのために働かせることができるようになるはずです。

私が「お金を自分のために働かせる方法」を最初に思いついたのは、少年のときでした。

金持ち父さんの息子である親友マイクと共同で開いた「漫画図書館」がそれです。くわしくは著書『金持ち父さん  貧乏父さん』をご覧いただければと思いますが、金持ち父さんの雑貨店で働いていてひらめいたのです。金持ち父さんは私に、お金と人生についてとても多くのことを教え、気づかせてくれました。

まず考えを変えることです。考え方を変えずに違う結果は生まれません。怖れずに、むしろ楽しくお金について学んでいきましょう。
 
----------------------------------------------------------------------------------
 ----------------------------------------------------------------------------------
 

お金があれば全ては解決する、と思っていませんか?

皆さん、こんにちは。

お金があってもダメな理由とは

お金があってもダメな理由とは

ロバート・キヨサキです。前回は、「金持ち父さんの6つの教え」から「第一の教え:金持ちはお金のために働かない」についてお話ししました。そして「金持ちは自分のためにお金を働かせる」こと、「金持ちの考え方を身に付けること」が、あなたがお金のために働くのではなく、お金をあなたのために働かせることができるようになるために大切だということもお伝えしました。

今回は、「第二の教え:お金の流れの読み方を学ぶ」(その1)です。「お金の流れ」について学ぶのが重要なのは、入ってくるお金がどこへ流れていくかで、あなたの将来の経済状態が大きく変わるからです。世界のお金持ちたちは、それを実践し、代々伝えています。

「金持ち父さん」の実の息子である親友マイクとは、今でも年に1、2回ゴルフをプレーしています。彼は1990年に父親のビジネス帝国を引き継ぎ、その事業は以前にもまして繁栄しています。普通の人から見れば、想像を絶するほどの金持ちになっていると言っていいでしょう。彼は今、自分の子供にその地位を譲るべく「金持ち父さん」の教育を始めています。彼の父親がマイクと私を教育したように…。

私は1994年、47歳で経済的自由を手に入れ引退しました。妻キムは37歳でした。この場合の「引退」とは、「予期せぬ大きな変化があったときは別として、仕事をするかしないかは自分たちの自由になり、それでいて自分たちの持てる富はインフレに負けずに自動的に膨張する」ことを意味しています。

ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、要するに、上手に引退すれば、そのときまでに資産は十分に大きくなっていて、あとは何もしなくても自然に成長します。インフレに強い資産を持っていれば、物価が上がろうと怖くありません。

たとえば、私は資産の1つとして油田を買っています。私が考案した教育用ボードゲーム『キャッシュフロー』にも「油田を買う」という投資があります。リスクを十分理解し、コントロールしながら投資しているので、今では大きな不労所得を生んでいます。ここまでの道のりは、木を育てるのに似ています。何年ものあいだ水をやり、手をかけてやれば、ある日、木はあなたを必要としなくなります。根が十分深いところにまで達したのです。そして木は心地よい日陰を与えてくれます。あなたはその下で自由を満喫すればいいのです。

講演で世界各地を旅しますが、最近はどこに行っても、多くの人がお金のことばかり心配していて、もっと偉大な富、つまり「教育」に心を砕こうとしないのを心配しています。


お金の教育を受けなければ、どんなに稼いでも借金に漬かる

柔軟性を持って新しい考え方を受け入れ、学び続けるならば、人は変化を乗り越えるたびにどんどん裕福になっていきます。お金があればすべての問題が解決すると思っている人は、これから先は苦労するでしょう。

問題を解決するのはあなたの頭脳ですから。人生で大事なのは、どれだけのお金を稼げるかではなく、「どれだけのお金を持ち続けることができるか」です。ファイナンシャル・インテリジェンス(お金に関する知性)の乏しい人は、どんなに稼いでもすぐに使い果たし、それだけですめばまだしも、どっぷり借金に漬かってしまいます。

金持ち父さんの言うとおり、「金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない」のです。

「習慣が人をつくる」とは、古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉です。あなたが毎日繰り返し行っていることが、良くも悪くもあなたの「将来の自分」につながっています。毎日、少しずつでいいから、お金についてより良い将来に近づく行動をしてみてください。
 
 
----------------------------------------------------------------------------------
 ----------------------------------------------------------------------------------
 

あなたが買ったものは資産?それとも負債?

金持ち父さんのルール

金持ち父さんのルール

皆さん、こんにちは。ロバート・キヨサキです。前回は、どれだけのお金を稼げるかではなく、「どれだけのお金を持ち続けることができるか」が大事だというお話をしました。だから金持ち父さんの言う通り、「金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない」のです。

お金の勉強と言えばまず「会計」の知識です。そう聞いて嫌な顔をするあなたが目に浮かぶようです。会計なんてすごくわかりづらくて退屈だと思っている方も多いでしょう。しかし、この「会計」について学ぶことこそが、あなたを日々のお金の悩みから解放する第一歩だとしたらどうでしょうか。ちょっとやる気がわいて、わくわくしませんか?

金持ち父さんは、「会計はお金の勉強の基礎中の基礎」とよく言っていました。建造物と同じです。基礎がしっかりしていなければエンパイヤステートビルだって傾いてしまいます。彼は、子供だった私たちにお金に関する基礎をしっかり教え込むために、とてもシンプルな説明を用意してくれました。そして、その言葉が十分に理解できるようになったら、少しずつ専門用語や数字を交えて教えてくれるようになったのです。

お金について考えるのが苦手な方は、これは「お金のゲーム」だと考えたらどうでしょうか。そこには金持ちになるための鉄則が存在します。それは、「資産と負債の違いを知り、資産を買わなければならない」というルールです。金持ちになりたい人が知っておくべきことは、これだけで十分と言ってもよいでしょう。

しかし、このルールの深い意味を本当に理解している人は少ないと私は感じています。だから大部分の人は、いつもお金の問題で悩んでいます。もしあなたが同じ様な状態にあるなら、次の金持ち父さんの教えを頭に刻み込んでください。


中流以下の人たちが手に入れているものは負債

金持ちは資産を手に入れる。
中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。


少年だった私は金持ち父さんにこう聞いたものです。「つまり、資産が何かってことがわかって、それを手に入れれば金持ちになれるってことですか?」
「そうだ、簡単だろう?」と金持ち父さんはうなずきました。
「そんなに簡単なのに、なぜ金持ちになれない人がいるんですか?」
「なぜって、みんな資産と負債の違いを知らないからだよ」

金持ち父さんはさらにこう続けました。
「資産が何かを決めるのは、言葉ではなく数字だ。会計の世界で大切なのは、数字そのものではなくて、数字が何を意味しているかだ。つまり言葉と同じだ。言葉の場合だって、大切なのは言葉そのものじゃなくて、言葉が語るストーリーだろう? 君たちも金持ちになりたかったら、数字を読み、それを理解する方法を学ばなければいけない」

金持ち父さんからその言葉をいったい何回聞かされたことでしょう。そうやって、私たちがお金に関する基礎をしっかり身に付けるようにしてくれたのです。

金持ち父さんは、物事を人に教えるときは「サルでもわかるくらい」簡単にすることが大事だと考えていました。「会計」の知識についても同じでした。ほとんどの人は文章を読んだり書いたりする読み書き能力ばかり気にかけ、「ファイナンシャル・リテラシー(お金に関する読み書き能力)」には注意を払わない傾向にあります。

だから、あるものが本当は「資産」なのか「負債」なのか判断できない人が多いのです。それなのに、大人の自尊心が邪魔してしまい、「わかりません」と言える人や、ではどうすればいいのかを知っている人はとても少ないのです。

私も、できるだけ皆さんにわかりやすいようにとお話ししていきます。お金について楽しく学びましょう。
 
----------------------------------------------------------------------------------
 ----------------------------------------------------------------------------------
 

あなたの持ち物、「負債」だらけになっていませんか?

金持ちが買う資産、中流が買う負債

金持ちが買う資産、中流が買う負債

皆さん、こんにちは。ロバート・キヨサキです。

前回の
第4回目は、「金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。だからこそファイナンシャル・リテラシー(お金に関する読み書き能力)を身に付けることが大事」というお話をしました。

さて今回は「資産と負債の違い」とは何かについてです。あなたは「資産」とは何だと思いますか? そして「負債」とは? 

金持ち父さんが私に教えてくれた「資産」と「負債」の定義はとても簡単なものでした。

「資産」は私のポケットにお金を入れてくれる

「負債」は私のポケットからお金をとっていく


「たったこれだけ?」と思われるかもしれませんが、金持ちになりたい人が知らなくてはいけない定義は、まさにこれだけです。金持ちになりたいなら、「本当の資産を買うこと」に一生懸命になってください。中流以下のままでいたいなら、あるいは貧乏になりたければ、負債を買い続ければいいだけです。

中流以下の多くの人は、「資産」だと思って「負債」を買い込んでいます。ふつうの家庭の80%は、お金のために毎日働いています。給料から給料へと食いつなぐ生活を続け、自分のポケットからお金をとっていく物のために借金漬けになっています。

いつも「お金が足りない」という問題で悩んでいます。金持ちは、何が本当の「資産」なのかを知っています。ファイナンシャル・リテラシーを身に付けているので、数字から「お金の物語」を読み解き、本当の資産を買い、富を増やし続けることができます。

金持ちは、何らかの理由で働けなくなっても心配ありません。彼らの代わりにお金が働いてお金を生んでくれるのですから。もし彼らに悩みがあるとすれば、それは「お金がありすぎる」ということでしょう。金持ちの仕事は、富を管理して持ち続けることなのです。

買った「資産」が毎月生み出すお金の額が、毎月の支出を超えている状態を、私は「経済的自由」を手に入れた状態と呼んでいます。働きたければ働き続けてもいいのですが、もうお金のために働く必要がなくなるからです。もしあなたが今、「お金が足りない」という悩みを抱えているなら、そのような生活から脱出して経済的自由を手に入れたいと思いませんか? 

同じ悩むなら「お金がありすぎる」という問題で悩んでみませんか?

そのためには、金持ち父さんがいつも言っていたように「お金について勉強しなければならない」のです。「会計」と「投資」について学び、「お金の流れ(キャッシュフロー)を読む」ことができるようになる必要があります。「資産」と「負債」の定義でもわかるように、金持ち父さんの言うお金の勉強の基本は、決して難しいものではありません。むしろ非常に単純化されたものです。でも、これを知っているといないでは大違いなのです。

日本でも株式投資など、初めて投資にチャレンジする人が増えていると聞いています。行動することは良いことです。でもまず、あなた自身のお金の教育に投資してください。車を運転したい人は、教習所で教育を受けて免許を取り、ハンドルのついた車、つまり自分でコントロールできる車を買い、保険もかけます。ところが投資となると、教育も受けず、コントロールする術も持たず、保険もかけない状態で投資する人があまりにも多いのに驚かされます。まずはお金について自分自身を教育することです。

お金について楽しく学びましょう。そして金持ちになるために行動してみましょう。
 
 
----------------------------------------------------------------------------------
 ----------------------------------------------------------------------------------
 

お金の物語を読み解くのに必要な3つの図解

金持ち父さんが金持ちになるルールを図解

金持ち父さんが金持ちになるルールを図解

皆さん、こんにちは。ロバート・キヨサキです。前回第5回目では、「金持ち父さんの『資産』と『負債』の定義」と、金持ちになりたいなら「本当の資産を買うことが大事」というお話をしました。

今回はお金の物語を表す「財務諸表」という図表と「お金の流れ」についてです。「財務諸表」と言っても、金持ち父さんが私に教えてくれたとても単純化された図です。

「ちょっと難しいな」と思われる方もあるかもしれませんが、お金の物語を読み解くのに必要不可欠なものなので、ここでよく理解しておきましょう。この図表が、私がお金や財務の基礎的な知識を身に付けるのに大いに役立ったのです。

財務諸表

財務諸表

この図表のうち、縦長の箱が「損益計算書」と呼ばれるもので、これには「収入」と「支出」が記入されます。入ってくるお金と出ていくお金です。

下の横長の箱が「貸借対照表」と呼ばれるもので、英語では「バランスシート」と呼ばれています。左右に振り分けられた「資産」と「負債」がバランスをとるように、つまり総額が同じになるように作られているからです。ここまではだいじょうぶでしょうか?

さて、「財務ならちょっとかじったことがある」と言う人の多くが理解していないことがあります。それは、この「損益計算書」と「貸借対照表」との関係です。要するに「お金の流れ」です。ところがこれが一番重要なことなのです。

次の図表を見てください。
資産からのお金の流れ

資産からのお金の流れ


これは、「資産」からの「お金の流れ」を表しています。金持ち父さんの定義によれば、「資産は私のポケットにお金を入れてくれる」ものでしたね。

例えば、アパートやマンションなどの賃貸物件を持っていて、それが毎月の家賃収入(プラスのキャッシュフロー、つまり不労所得)を生んでくれるといった場合です。他にも、株式や債券をはじめとする金融商品、金や銀などの商品(コモディティ)、ビジネスなどが不労所得をもたらしてくれるというケースがあり、実態は様々です。

負債からのお金の流れ

負債からのお金の流れ


この図表は、「負債」からの「お金の流れ」を表しています。金持ち父さんの定義によれば、「負債は私のポケットからお金をとっていく」ものでしたね。

どんなものが「負債」だと思いますか? 私の考案した教育用ボードゲーム『キャッシュフロー101』をプレーすると、何が本当の負債なのかがよくわかります。金持ち父さんの定義によれば、「マイホーム」は実は負債なのです。そう聞くと、ショックを受ける方もあるかもしれません。でもあまり不安にならないでください。

前にも言いましたが、「毎月の支出を上回るだけの収入が、毎月のキャッシュフロー(不労所得)から得られれば『経済的自由』(お金のために働かなくてよい状態)が手に入る」のですから。その方法を学び、実行すればいいだけです。

「財務諸表」の数字を読み、「お金の流れ」を読み解けば、そこにその人の「お金の物語」が見えてきます。お金が減り続ける物語ではなく、「お金がお金を生む物語」の主人公になりたいとは思いませんか?

お金について楽しく学びましょう。そして金持ちになるために行動してみましょう。
 
 
----------------------------------------------------------------------------------
 ----------------------------------------------------------------------------------
 

実は、負債だらけ?あなたの財布の中身

資産だと思い込んでいるもの、実は「負債」かもしれません

資産だと思い込んでいるもの、実は「負債」かもしれません

皆さん、こんにちは。ロバート・キヨサキです。前回は、お金の物語を表す「財務諸表」という図表と「お金の流れ」についてお話をしました。財務諸表の中の「損益計算書」と「貸借対照表」との関係を理解することが重要だということも学びましたね。

今回は、いろいろな「お金の流れ」のパターンについてです。どんなパターンがあると思いますか? そしてそこにはどんな「お金の物語」があるのでしょうか…。

「お金の流れ」には、大まかに言って次の3つのパターンがあります。

1. 貧乏な人のパターン
2. 中流の人のパターン
3. 金持ちのパターン


それぞれのパターンをもう少し詳しく見てみましょう。(とはいえ図表はかなり単純化してあります…)あなたは、自分がどのパターンにあてはまると思いますか?

これが貧乏な人のお金の流れ。思い当たりませんか?

これが貧乏な人のお金の流れ。思い当たりませんか?



貧乏な人の「お金の流れ」に注目してください。お金の流れが単純ですね。ご覧の通り、給料として入ってきた収入はすべて支出として出ていってしまいます。負債(借金)もないけれど、資産を買うゆとりもないという状態です。

中流な人のお金の流れ

中流な人のお金の流れ。資産だと思っているが実は「負債」となっている自動車、住宅などのローン


中流の人の図を見てください。貧乏な人よりも、お金の流れが少し複雑になりましたね。「中流」というと聞こえはいいかもしれませんが、実は悲惨なケースも多いのです。なぜだと思いますか?それは、「資産だと思って負債を買い込んでいる」からです。

「負債」は借金なので、返済しなければなりません。給料として入った収入は、まず毎月のローンや借金の返済として支出の欄から出ていきます。もちろんこの他に、税金や生活費の支払いがあります。ローンの支払いのために生活費を切り詰めているという方や、昇給を目指して猛烈に働いているという方もおられるでしょう。

普通の家庭の80%の「お金の物語」は、「お金のために一生あくせく働く」物語です。よく見てください。この2つの図表の「資産」欄には何も入っていません。負債、つまりあなたのポケットからお金を取っていくものを買ってその借金を返すために一生働き続けなければならないとしたら、それはあまりにも悲しい物語だと私は思います。

多くの人が誤解していますが、お金があっても問題は解決しません。いくら収入があっても、「ファイナンシャル・リテラシー(お金に関する読み書き能力)」が身に付いていなければ、その人のお金の物語は、貧乏な人や中流の人の物語と同じ結末になってしまいます。宝くじで高額当選した人があっと言う間に貧乏になった話や、引退した有名スポーツ選手やミュージシャンが破産したニュースなど、その例は枚挙にいとまがありません。

逆に言えば、たとえ今の収入が少なくても「本当の資産」を買い続けていけば、働かなくても、あるいはもし働けなくなったとしても、その資産が生むキャッシュフロー(不労所得)で支出をまかなえるという状態、つまり「経済的自由」への道が開けます。これこそが、金持ち父さんが私に教えてくれた「真の金持ちになる方法」なのです。

あなたが今の自分の経済状態に失望していても、決して諦めないでください。未来は決まっていません。あなたが今やっていることが、あなたの未来を刻々と決めているのです。

お金について楽しく学びましょう。そして金持ちになるために行動してみましょう。
 
 
----------------------------------------------------------------------------------
 ----------------------------------------------------------------------------------
 

貧乏な人・中流な人と違う「お金持ちのお金の流れ」

金持ち父さんのルール

金持ち父さんのルール

皆さん、こんにちは。ロバート・キヨサキです。

前回は、「お金の流れ」のうち、貧乏な人と中流の人のパターンについてお話をしました。
お金がいくらあっても問題は解決しないということ、そして「ファイナンシャル・リテラシー(お金に関する読み書き能力)」を身に付けるのが大事だということも学びましたね。

今回は、「金持ちのお金の流れ」についてです。そしてそこにある「お金の物語」とは…。

金持ちのお金の物語は

金持ちのお金の物語は


いかがですか?前回見た、貧乏な人や中流の人のお金の流れとは違うことに気づきましたか?お金の流れということで言えば、貧乏な人のお金の流れと同じくらい単純です。でも流れの方向がまったく違います。

「資産」の欄に注目してください。貧乏な人や中流の人の資産の欄には何も入っていませんでしたね。「マイホームは資産だ」と言う方もおられるかもしれません。でもそれは実は資産ではないのです。(これについては別の機会にもっと詳しく説明します)

金持ちの資産の欄に入っているのは、ご覧の通り「(投資用の)不動産」、「株式」、「債券」、「手形」、「知的財産」などです。これらの「資産」が、「収入」の欄の「家賃収入」、「配当」、「利子」、「印税・特許使用料」といったお金を生み出してくれます。たとえあなたが働かなくても、あるいは働けなくなっても…。


お金持ちのお金の流れは5つのステップ

お金持ちになっていく流れ

お金持ちになっていく流れ

金持ちの「お金の物語」は、次のようなものです。

1. 収入から「まず自分に支払い」ます。これには、万が一のときのための蓄え、投資のための資金、慈善や信仰といった形で世の中にお返しをするためのお金が含まれます。

2. 「キャッシュフロー(不労所得)」を生んでくれる「資産」に投資します。私の考案した金銭教育ゲーム「キャッシュフロー101」を体験すれば、どのような投資先があるのか、またそれぞれの投資のリスクをどうコントロールすればよいかかが学べます。おもちゃのお金で楽しく安全に学べるのでお勧めです。

3. 手に入れた「資産」から生まれた不労所得が「収入」欄に入ってきます。そのお金をまた「まず自分に支払い」、新たな「資産」を買い入れます。

4. 1〜3を繰り返し、「毎月の支出を上回る毎月のキャッシュフロー(不労所得)を手に入れた」ら、働かなくても生活できる「経済的自由」を手に入れたことになります。

5. 不労所得が生んでくれるお金で、自分が欲しかった「ぜいたく品」や「夢」を買います。それにはマイホームやマイカー、高級腕時計や宝飾品、ドレスなどいろいろなものがあるでしょう。世界一周クルーズに出かけたい人もいれば、絶滅危惧種を救う自然保護団体に寄付したい人もいるでしょう。あなたの夢は何ですか?

金持ちの負債の欄にも借金がありますが、「資産」がお金を生み続けて代わりに借金を支払ってくれるので、中流の人のように借金苦に陥ることはありません。

一番大事なことは、「資産」と「負債」の違いを知ることです。そして、「収入を生む資産」を買うことだけに集中することです。たったそれだけのことなのです。お金について楽しく学びましょう。そして金持ちになるために行動してみましょう。

★次回は、多くの人が陥りがちな「お金に関する勘違い」についてです。お楽しみに!
 
 
----------------------------------------------------------------------------------
 ----------------------------------------------------------------------------------
 

私の実父「貧乏父さん」が抜け出せなかった、お金の落とし穴

どうすれば落とし穴から抜け出せるのか

どうすれば落とし穴から脱出できるのか

皆さん、こんにちは。ロバート・キヨサキです。前回の第8回目では、「金持ちのお金の流れ」について学びましたね。

一番大事なことは、「資産」と「負債」の違いを知り、「収入を生む資産」を買うことだけに集中することだということがお分かりになったことでしょう。

今回は、多くの人が陥りがちな「お金に関する勘違い」についてお教えしましょう。

私の著書『金持ち父さん』シリーズを愛読されている皆さんはすでにご存じですが、私は「お金に関する教育」の重要性を知ってもらうために世界各地で講演しています。

来場者の皆さんから色々な質問が出てきます。不思議なことに、国を問わず大半の質問はほとんど同じです。例えば、「手っ取り早く金持ちになるにはどうしたらいいですか?」とか、「どうしたらもっと稼げるようになりますか」といった具合です。こうした質問が出ると、ここにも勘違いしている人が大勢いるのだなあと私は残念に思うのです。なぜなら、何度も言いますが「どんなにお金があっても問題は解決しない」からです。

今の子どもたちがなりたい人気の職業は、ゴルフや野球といったスポーツで活躍するプロスポーツ選手、コンピューター業界の寵児、俳優や歌手、株式の花形トレーダーといったものなのだそうです。その理由は、そこに「名声」と「お金」があるからです。彼らはすでに、学校の成績が良いだけでは職業的に成功できないことに気づいています。

しかし、立派な教育を受けて職業的にも一応の成功を収めている人々だけでなく、テレビで見かけるような有名人たちの中にも、経済的に苦労している人は大勢います。なぜでしょうか。それは、学校で「一生懸命働く」ことだけを教えられ、その報酬として得たお金を「どう管理するか」を教わらなかったからです。


「貧乏父さん」が家族に遺せたのは生命保険証書だけだった……

生涯、支払いに追われた貧乏父さん

生涯、支払いに追われ続けた貧乏父さん

毎月の給料を得るために一生懸命働くこと、あるいは有名になってより多くのお金を稼ぐことは、必ずしも経済的な幸福にはつながりません。一般的な人の一生を見てみましょう。

高い教育を受けた男女が結婚し、賃貸アパートで暮らしています。子どもと一緒に暮らせる夢のマイホームを買う頭金を貯金し始めます。

共働きで収入も年々増えていきますが、税金や社会保険料も増えていきます。念願の家を買うと、固定資産税の支払いが必要になります。さらに家具やマイカーも買います。クレジットカードを使い始めます。

ある日、住宅ローンとクレジットカードの支払いでやりくりが苦しくなっていることに気づきます。そこでローン会社の勧めに従って住宅を担保にローンを一本化をし、金利の高いクレジットカードの支払いを済ませます。支払期間を延ばせば月々の支払額が減らせます。やれやれとほっと一息です。

子どもが生まれ、家族が増え、買いたいものが増えていきます。支出も税金も借金も増える一方です。支払いを続けるために、さらに一生懸命に働かなければなりません。それは、家族で過ごす時間や心身の健康を犠牲にすることになる場合もあります。働きに働いて、家族に遺せたのは生命保険証書だけだったという人が大勢います……私の実の父「貧乏父さん」がそうであったように。これが、私が「ラットレース」と呼ぶ人生の落とし穴のパターンです。

一番大きな「お金に関する勘違い」は、諸悪の根源はお金が足りないことではなく、「いま持っているお金をどう使うかを知らないからだ」ということに気づいていないことなのです。

もし今あなたが借金で苦しい思いをしているなら、まず現状を把握しましょう。そしてお金を管理する方法を学びましょう。税理士さんに相談するのも一つの方法です。お金の管理に関心を持ってください。お金は人生で一番大事なものではありませんが、あなたの大事なものに大きな影響を与えるものなのですから。
 
----------------------------------------------------------------------------------
 ----------------------------------------------------------------------------------
 

素敵なマイホームを手に入れることは一生の夢だが……

一生続くマイホームへの支払い

一生続くマイホームへの支払い

前回は、多くの人が陥りがちな「お金に関する勘違い」について学びましたね。今回は、「マイホームはなぜ負債か」についてです。

私の実の父「貧乏父さん」は高い教育を受け、ハワイの教育局長にまで登りつめました。高い給料をもらい、家を買い替えてはマイホームを大きくしていきました。

家が大きくなれば、その分支出が増えます。月々の住宅ローンやその他の支払いが増え、母は月末になると台所で請求書の山を前にして泣いていました。しかし父は、マイホームは最大の資産だと信じきっていました。金持ち父さんに学んだ私は、「マイホームは負債だ」ということを説明しましたが、父との議論は険悪なムードで終わりました。

多くの人にとって素敵なマイホームを手に入れることは一生の夢だということは、私にもよくわかります。でもそれが、本当にあなたの資産なのかを冷静に考える必要があります。答えを言ってしまうと、それは銀行の資産であってあなたの資産ではありません。

金持ち父さんの「資産」と「負債」の定義を覚えていますか? それは次のようなものでしたね。

「資産は私のポケットにお金を入れてくれる」

「負債は私のポケットからお金をとっていく」


1. ほとんどの人は完全には自分のものにならない家のために一生お金を払い続けます。

2. 住宅ローン返済のいくらかを所得税から控除することができたとしても、その他の費用は所得税を支払った後の収入から支払わなければなりません。

3. 固定資産税もばかになりません。妻キムの両親は、固定資産税を支払い続けることができずにマイホームを手放したことがあります。

4. マイホームの価値が上がり続けるとは限りません。「いざというときは売れる」と思って買ったものの、買った価格よりずっと安い値段でしか売れないと悩んでいる人は大勢います。

5. 最大の損失は、マイホームにすべての余剰資金を注ぎ込んでしまったら、投資に振り向ける資金がなくなることです。家にかかる支出が増え続ける一方で、資産の欄には何も貯まりません。私はマイホームを買うなと言っているのではありません。ただ、買い手にとって「マイホームは資産ではなく負債だ」ということを理解してほしいのです。では、負債を問題なく買うにはどうすればいいのでしょうか?簡単です。「マイホームを買うのに充分なキャッシュフローを生む資産を買って、そのキャッシュフローでマイホームを買えばいい」のです。

これが、金持ち父さんが私に教えてくれた方法です。私もこの方法でマイホームやマイカー、その他のぜいたく品を手に入れ、しかもますます金持ちになっています。キャッシュフロー(不労所得)でマイホームを手に入れるために、まずはお金と投資について学んでください。不動産投資家として成功している私の妻キムは、「これはロケット工学じゃないのよ」とよく言っています。学んで行動すること、間違いを犯しそこから学ぶことを怖れなければ、誰にでもできることです。

興味のある方は、不動産投資の勉強を始めてみましょう。ネットや雑誌、書籍、セミナーなど、情報源はかつてないほど豊富です。近所の不動産屋さんに足を運んでみましょう。賃借人ではなく、投資する人間としてです。毎日の学習の積み重ねがあなたの資産を築く基礎になります。

今、あなたがお金をいくら持っているかは問題ではありません。今、あなたが何をするかが問題です。それがあなたの将来を創るからです。お金について楽しく学びましょう。
 
 
----------------------------------------------------------------------------------
 ----------------------------------------------------------------------------------
 

あなたの友達や同僚にお金持ちはいますか?

お金持ちだけが楽しめる、お金が増えていく仕組みをお教えします

お金持ちだけが楽しめる、お金が増えていく仕組みをお教えします

皆さん、こんにちは。ロバート・キヨサキです。前回は、「マイホームはなぜ負債か」について学びましたね。そして、「金持ちになれるマイホームの買い方」もお伝えしました。

さて今回は、「なぜ、金持ちはますます金持ちになるか」についてです。

突然ですが、ここで紙とペンを用意してください。そして、日頃あなたが一番多くの時間をいっしょに過ごしている人を5人から10人ほど、紙に書き出してみてください。どうですか? その中に、「自分もそうなれたらいいなと思うような金持ち」の人がいますか?

金持ちになりたいのに金持ちの友人知人がいないなら、あなたは今すぐ「金持ちの考え方、富の築き方」について学ぶ必要があります。なぜなら、あなたが「ますます金持ちになる方法」を知らないからです。これを知っているといないでは大違いなのです。

一般の人が知っているのは、「ますます貧乏になる方法」です。私の実の父「貧乏父さん」がそうでした。高学歴を誇る立派な教育者だったにもかかわらず、お金に関しては無知でした。高給取りでしたが、収入が増えれば増えるほど支出も増え、つねに負債が資産を上回り、マイホームのローンやその他の借金に追われて一生を終えました。

一方、金持ち父さんは学歴など無いに等しい人でしたが、お金についてはよく知っていました。だから「本当の資産」とは何かを理解し、資産を買い続けました。そして最後には、ハワイ有数の大金持ちになったのです。その方法は、次のようなごく単純なものでした。

1.「まず自分に支払う」つまり、収入があったら、何があっても一定の金額を投資用の資金に取りよけておく。他に買いたいものがあっても、この資金には決して手をつけない。

2.投資用の資金で「本当の資産」を買う。「本当の資産」を買うために日頃から勉強しておく。その道で成功している投資家とつきあい、助言をもらう。

3.買った「本当の資産」からキャッシュフロー(不労所得)が生まれたら、それをまた投資用の資金として取りよけておく。

4.「上記の1〜3」を繰り返し、「本当の資産」を増やしていく。それとともに、不要な負債を減らす努力をする。

5.「本当の資産」が増えるにつれて不労所得も増える。月々の支出を上回る月々の不労所得が得られれば、もはやお金のために働かなくてもいいという状態、つまり「経済的自由」を手に入れることができる。お金の管理や投資をきちんと続けていけば、「金持ちのお金のゲーム」を楽しみながら、ますます金持ちになることができる。

金持ちがますます金持ちになる理由がご理解いただけたでしょうか。ものすごく簡単に説明しましたが、これこそがその理由なのです。金持ちは、このようにしてますます金持ちになることに集中しています。そして「お金のゲーム」を楽しんでいます。

あなたがまだ知らない「金持ちのお金の世界」があります。「金持ちになりたい」と本気で思っているなら、ぜひその世界について学んでください。私が考案した、投資と会計について楽しく安全に学べるボードゲーム「キャッシュフロー」シリーズを一度体験されることをお勧めします。(携帯・スマホ版も出ています。)

今、あなたがお金をいくら持っているかは問題ではありません。今、あなたが何をするかが問題です。それがあなたの将来を創るからです。お金について楽しく学びましょう。

★次回は、「あなたの裕福度の測り方」についてです。お楽しみに!